八朔のお届け
嵐のよる。
小さい事件が起きました。
いつも台風の直前は誰もご飯を食べに来ないので、今日は来ないかなーと思っていたところ。
顔を覗かせると、黒ベエが鳴きます。
大きな声で私を呼びます。
急いでご飯にしようね!と話しながら準備をして、再度目をやると、2mほど離れた所に白スケがいます。
前代未聞です。
今までなら、白スケと黒ベエが顔を合わせようものなら、お互いに一歩も引かず追いかけまわし傷だらけになる程喧嘩をします。
ご飯の時間も必ずずらして来ます。
それが同時に待っている。
しかも、喧嘩もせず。
黒ベエを手術した成果がこんなところで発揮されているのか、嵐の夜だからこそなのか。
結局は、黒ベエはちゃっかりご飯は食べれたけれど、白スケはやはり落ち着かなかったようで数口だけ食べて姿を消しました。
翌朝、台風の影響は全くなく、湿度が高く暑いです。
朝ごはんは、白スケとサビ子が仲良く待っています。
今日の白スケは何故かやたらと甘えん坊です。
くっついて離れません。
普段は決してしないけれど、仕方なく白スケを撫でると、とても嬉しそう。
その間に、白スケの体を要観察です。
背中の皮膚病はノミアレルギーかな。
歯はやはりあまりない。
血液検査をしていないので、野良さんならではなのか、病気の発症が原因かも分かりません。
一度、医療にかけようかな。
フロントライン(ノミダニ駆虫)は先にしてみても良さそうです。
最近は安定してしっかりとご飯を食べられているので、以前より状態も落ち着いています。
去勢手術と同時に出来る事をしてあげてもいいかな。
子猫達が巣立った後に、考えます。
そんな中、今日は遂に八朔のお届けです。
瀬戸大橋を渡り、海に浮かぶ島々を眺めながら、愛媛まで!
私は四国の急傾斜の渓谷が大好きです。
くっきりとした陰影。
凛とそびえる山々。
日本の景色で3本の指に入るぐらい好きです。
ドライブ中も基本静かな八朔が鳴き声をあげると心配になって車を停めて様子を見ます。
不安な面持ちだけれど、大丈夫。
お家に着いて、一旦ケージに移します。
伸び伸びと甘えながら、はしゃぎながら自由に過ごしていた午前中とは違い、ケージの中のベッドの隅で縮こまり、不安な表情のまま固まります。
そう。
これが、八朔。
今いる場所が安全で、安心できると分からない間は、不安で動けなくなる八朔。
鼓動が早く、目を見開いています。
書類のやり取りを済ませ、ご家族には八朔に関しての注意事項や逆に気にしないでいい事、先住猫さんもいるので、先住猫さんとの関わり方等、出来るだけ丁寧にお伝えしました。
慣れない環境は怖くて仕方がない八朔だけど、人に撫でてもらうのは大好き。
人の手の温もり、優しさはなくてはなりません。
お母さんやお姉ちゃんに順番にゆっくり撫でてもらうと、目を細め気持ち良さそうにします。
たくさんの愛情で包んであげれば、この場所が自分の家だと八朔は理解します。
そうなれば、また新しいお家探索を、存分に愛嬌たっぷりに披露してくれる事でしょう。
それまでは、ゆっくり丁寧に、気負わず見守る。
八朔、ガンバレ!!!
八朔なら大丈夫だよ😌
八朔と彗ちゃんのツーショット
八朔とちまきちのツーショット
ちまきちの寝方が可愛いんです