多頭飼育崩壊の現場に行ってきました。
まずは、太田さまよりご支援をいただきました。
子猫達に早速使わせていただきます。
本当にありがとうございます!
多頭飼育崩壊。
一人暮らしの高齢者の方で、一軒家にお住まい。
現在、猫の総数40匹越え。
不妊去勢手術未実施。
という状況でした。
今回は、他の保護団体の方のお手伝いとして、不妊去勢手術実施のサポートで入りました。
前日には大半の猫達が捕獲器に捕獲され、手術を待っています。
捕獲だけで3時間かかったそうです。
手術のお手伝いとして行ったのですが、当日は何と不妊去勢手術専門の手術車がお家の横に停まり、その中で手術が行われました。
クリニックの名前は、
にじのはしスペイクリニック。
スペイとは、不妊去勢手術のことです。
2023年にできたばかりで、この手術車で全国を回って手術を実施するそうです。
これは、本当にとても需要があると思う。
手術の様子も見学させてもらえました。
本当に驚いたのが、手術の手際の良さと丁寧さ、綺麗さ。
1頭当たり15分ほどで手術は完了します。
メスの手術でも切開部分は1センチもありません。
めちゃくちゃ傷が小さい。
それを、体外に糸が出ないように縫うので術後すぐでも本当にほとんど目立ちません。
猫が術後の跡をできるだけ気にする事がないようにと先生は仰っていました。
手術に際して、猫への配慮が本当に細かくて終始感動していました。
朝からお昼休憩1時間を挟んで、先生はお一人でずっと連続で手術をされていて、頭が下がります。
中々それだけの集中力を保てるものではありません。
本当にすごい。
手術車には、バキュームや滅菌室や必要なものが全て完備されていて、コンパクトながら素晴らしいと思いました。
必要とされている方に、情報のバトンパスが出来ればと思います。
そんな中、私の仕事はその手術に使った道具の洗浄や手術車への猫の搬送等です。
簡単な作業でも、数が多くなると中々時間がかかります。
猫の数も1匹なら容易いことでも、数が多くなるとどうやっても手が付けられなくなってしまう事があります。
現場は、給餌やトイレ掃除、健康管理、性格や性別の把握すら難しい状況。
名前のない子もたくさんいました。
こうなった現状で、1番悪いのは、間違いなくどんな理由であろうと飼い主で、犠牲になるのは猫です。
でも、飼い主さんもこうなる前に一度行政にもヘルプを求めたそうです。
ですが、その時は行政から一蹴されて、サポートを一切得られませんでした。
それからこんな状況になって、民間ボランティアが動かなければならなくなって初めて、行政も協力を示してくれました。
色んなルールやしがらみや役割がありますが、もっと早くもっと寄り添った対応が出来る行政であってほしいと心底思います。
猫と人、猫と地域、人と地域のより良い関係性。
個人のモラルや価値観。
法律や公的機関。
ボランティアや病院の先生。
色んな関わりがありますが、少しずつでも同じ方向を向いて進んでいきたい。
猫のためにも。
人のためにも。
優しい強さの持ち主
おまちゃ