あさひおばあちゃんが、
9/27 21:30に亡くなったと
里親さんからご連絡をいただきました。
あさひおばあちゃん、
今まで本当にありがとう。
あさひおばあちゃんには、老猫譲渡について、治療について、高齢者の動物飼育について、本当に色々な事を考えるきっかけをもらいました。
周りにそんな影響を与えてるというのを露とも知らず、自分の意志が強く、好き嫌いもはっきりしていて、いくつになっても気位の高い美しい子でした。
高齢者の方と生活し、飼い主が先に亡くなって取り残されたあさひ。
私は高齢者の方が動物を飼うべきではない。
とは思っていません。
ただし、何かあった時にきちんと愛情を注いで一緒に生活をする後継人は必ず立てること。
今は元気だから、ではなく、終生一緒に暮らす責任を持つ最低限だと思っています。
また、子供が見てくれるからと言いつつ、実際お子さんは面倒を見るつもりはさらさらないケースも散見されます。
なので、身内じゃなくても、きちんと愛情を注いでくれる後継人を、元気なうちに必ず決めておいてほしい。
その後、保健所に入ったあさひおばあちゃんは、ストレスから足に腫瘍が出来ました。
一時は病院から断脚の提案も受けましたが、老猫にとってどれほどの負担をかけて治療をするのが適切か悩み続けました。
今となっては、腫瘍の進行は深刻ではなく、穏やかに自由に生活させて良かったと思っています。
保健所にいた頃、それまで一緒に暮らして来た相方のゆうひおじいちゃんが保健所で亡くなりました。
相方もいなくなり、気持ちが完全に塞いでしまい、体を伸ばす事もほぼなく、ただただじっと俯いて座っている姿が印象的でした。
見かねて、すぐさまCCSで引き出し、のびのびと過ごしていくと、まぁ気の強いこと!(笑)
でも、そんな本来の姿を見れたことがとても嬉しく感じたのを覚えています。
ご飯も食べたり食べなかったり、体調が悪くなったりしっかり改善したり、心配は絶えない中でも譲渡が決まりました。
私は、老猫、白血病等のキャリアの子、障害のある子、どんな子でも譲渡には適していると思っています。
どんな子だって、自由に穏やかに愛されながら生涯を全うすべきだと思うから。
結果、あさひおばあちゃんはその生涯をご家族皆さんに全力で愛されながら、お散歩もドライブも楽しんだり、ブラッシングもおねだりしたり、最良の生涯を全うしました。
だんだん食べられなくなって、痩せさせてしまった事を悔いる里親さん。
いつかは、と覚悟はしていても、立って体を動かせなくなっても、どうかどうかと思わずにはいられません。
そんな想いに包まれながら、あさひおばあちゃんは苦しまずに亡くなったそうです。
これ以上ない看取られ方だと思っても、後悔のない看取りなんてない。
譲渡してから2年というあっという間な期間だったけれど、それでもこのご家族の元で共に暮らせて本当に良かったと思います。
どんな子でも、お家に迎える時には、最期の時まで覚悟を決めて迎えてほしいと思います。
そうすれば、家族になれない子なんていない。
そうすれば、あさひおばあちゃんみたいな幸せな生涯を全うする子達ばかりになるはず。
あさひおばあちゃん、
今までたくさんの想いをくれて本当にありがとう。
里親さん、
本当に本当にありがとうございました。
ゆうひおじいちゃんと仲良く過ごしてね。