CozyCatShelterのブログ

猫の保護活動を始めました。保護施設Cozy Cat Shelterと老猫ホーム「気ままな猫の家」をしています。進んでいく上で数多く悩むと思いますが、応援よろしくお願いいたします!

イエネコの由来

想像してみてください。

 

あなたは時間があまりなく急いでいます。

そんな時に、携帯電話の落とし物を見つけました。他にも人通りはあります。

交番に届けますか?

 

あなたは日本語以外はほぼ話せません。

道端で外国人の方が困っている素振りを見せていたら、声をかけますか?

 

あなたが夕飯を買って歩いていると、草むらから足に大怪我をおっている子猫が出てきました。

すぐに病院に連れていきますか?

 

私には何ができるだろう。

 

最初の2つは、私が実際目の当たりにして、急いでいたから、次の人がきっとしてくれるはず、勇気が出なかったから、話せる人が行ってくれるはず、という言い訳にもならない理由で、見て見ぬフリをした事があるものです。

 

でもその後、物凄く物凄く後悔をして、未だにそのシーンが頭にこびりついて離れません。

それからというもの、その後悔が重くのしかかり、決意に変わり、自分で何か少しでも役に立てるならばと思うようになりました。

 

最後のは、想像で書いてみたものですが、急な助けが必要な猫が居た場合に、私はいつでも動けるようにもっと準備をしておかなければいけないなと思っています。

 

車で移動する事が多いので、道端の猫には気付きにくいけれど、もし見つけた時にすぐ使えるように、バスタオルや毛布は車に乗せておこうと思います。

 

 

イエネコの由来。

イエネコはヤマネコと違います。ヤマネコを人間と共生させるために家畜化した生き物です。

なので、本当は人間と生きていく動物なのです。

なのに、世の中には人間を知らない、人間は怖いものと思っているノラネコ達がたくさんいます。

本当ならイエネコしかいないはずなのに。

 

猫の繁殖能力はかなり強いので、ノラネコになった子達はどんどん数を増やしていきます。

でも、その間、人間の生活環境も大きく変化してきました。ビルが建ち、電車が通り、車が走る。

今までのように、ノラネコ達も鳥や虫やカエル等を食べて生きてきたような状況とは変わっています。ゴミを漁り、人間の食べ残しを探し、食べ、生活しています。

決して楽な生活はしていません。

そして、安全な生活でもありません。

命を落とす子も本当に本当に多いです。

無残な悲しい最後を迎えてしまう子が少しでも少なくなるようにするために、そして、溢れ過ぎている繁殖を抑えるために、私はTNRをしています。

 

TNR

T:Trap(捕獲し)

N:Neuter(不妊、去勢手術を行い)

R:Return(元の場所に戻す)

 

ここ最近は、猫の発情期も以前より早まり、発情回数も増えてきています。

このままでは、生き長らえない子達が多くなってしまいます。

 

でも、ある方の意見はこうでした。

人間が制御する事こそがエゴなのではないか。猫達は、手術に反抗しているからこそ、早熟になり、出産回数を増やせるようになってきたのではないか。と。

ある意味、斬新な意見だなと思いました。

 

確かに、人間が猫の繁殖を抑制するという事だけを考えるとエゴだと思います。

ただ、猫の生活環境、状況に合わせて、人間の持っている知恵と技術を使うのは、素晴らしいことだと思います。それが、人間ができるせめてもの事だから。

そして、今の状況を鑑みるとやはりTNRは必要な事だと思います。

 

自治体でも、意見は大きく異なります。

TNRに賛同していて、地域猫として皆んなで見守ろうという取り込みがなされている地域。

逆に、TNRは全くの無意味だから殺処分が一番手っ取り早いと、はなから他の方法は試みない地域。すべて自治体それぞれで判断は異なります。

殺処分が一番だと思っている地域では、保護団体が引き取りを希望しても中々譲渡もしてもらえません。そりゃあ、譲渡なんて時間も手間もかかる事を望んでいないからでしょうね。

自治体の取り組みもどこの自治体でも最善策になるように声を上げていかねばなりません。

 

何だか、大きな話になってくると、結局自分には何ができるんだろうと思います。

 

本当の事を言うと、私はTNRをしたいわけではありません。

私は、こっそりTNHを目指していきたいと思っています。

TNH

T:Trap(捕獲し)

N:Neuter(不妊、去勢手術を行い)

H:Home(家に入る)

 

猫達の人間への信頼を取り戻して、素敵なお家と素敵な家族に囲まれて、本来のイエネコとして生きていってもらえたらなと思います。

 

もちろん、理想なのは分かっています。でも、本当に外が大好きな子でないならば、それが一番猫にとって幸せなのかなと思います。

施設のキャパももっと必要になってきますね。

 

今日も、やる事、やりたい事、盛り沢山です!!!!(笑)

 

我が家のおまちゃ

控え目だけど、甘えん坊。なので、撫でられると嬉しくてとろんとしちゃう❤️

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間違い探しみたいな写真になっちゃった(笑)